ソフトバンクの秋季キャンプはA組が宮崎(生目の杜運動公園)、B組がファーム施設のある福岡・筑後を拠点に3日からスタートする。藤本博史監督(58)は2日、A組選手、スタッフらとともに宮崎入り。宿舎での全体ミーティングでは「この秋、変わるんだという気持ちを強く持って臨んでほしい」と訓示した。
秋は「質よりも量」とストロングスタイルを強調する鷹の将。今季、一軍経験を積んだ期待の若鷹たちにハッパをかけるようにこう言った。「レギュラーは白紙と言っている。そういう中で全員が強化指定選手」。今年つくった足掛かりを来季につなげる有意義な秋季キャンプになることを求めた。
この日のミーティングには、特別チームアドバイザーを兼務する王貞治球団会長(82)も壇上に上がり、力強くメッセージを送った。「来年から野球ができなくなる人もいる。せっかくこの世界に入ったなら10年、15年とやれたら最高じゃないか。そうするためには年々、自分を高めていくしかないんだ」。今年も敗者となった中で、常勝を取り戻すには次世代を担う若い選手らの突き上げなくしてあり得ない。言葉には厳しさの裏に深い愛情が込められていた。
世界の王は秋季キャンプに先立ち、首脳陣と今季の戦いを振り返る中で、攻撃では「ファールが多すぎる」点を指摘。覇権を譲ったオリックスとの差にもつながった〝一発で仕留める精度〟に言及するなど、秋の課題を明示した。
今季は首位と同率ながら2年連続のV逸。ペナントを連覇した宿敵オリックスが日本一に輝き〝常勝〟の文字がかすむ。「自分自身に厳しくやっていこう」。王会長の号令とともに、甘えを捨てる秋の修練が始まる。












