エンゼルスの大谷翔平投手(28)のトレード説がくすぶっている。1日(日本時間2日)にエンゼルスと1年3000万ドル(約44億6400万円)で合意。現在、水面下で行われているであろう球団売却交渉でも二刀流・大谷は主砲マイク・トラウト外野手(31)と並んで最大のセールスポイントであり、常識的には考えられない。それにもかかわらず米メディアの報道は絶えず、ドジャースが本命視されている。なぜなのか。ドジャース関係者が注目発言した――。

 メジャーではポストシーズンが佳境の中、米スポーツサイトのブリーチャーズ・リポートは各球団で今オフの可能性が高いトレード予想を発表。その中で、ドジャースが大谷を「1対6」のトレードで獲得すると予想している。

「大谷のトレードで、エンゼルスはトッププロスペクト100に入る選手6人を獲得、ドジャースは先発ローテーションの穴をふさぎ、強力なラインアップをさらに強化するという、双方にとって組織が一新するようなパッケージ取引になる」

 記事ではメジャー通算8勝のダスティン・メイ投手(25)に加え、9月に同サイトが発表したトッププロスペクトリストから14位のディエゴ・カールタヤ捕手(21)、34位のミゲール・ヴァーガス内野手(22)、55位のマイケル・ブシュ内野手(24)、77位アンディ・ページス外野手(21)、さらに今季マイナーで31本塁打、OPS9割7分8厘をマーク、メジャーでも4試合に出場したジェームズ・アウトマン外野手(25)の6人を挙げた。

「エンゼルスの未来の成功の礎となり、ドジャースは新たな正真正銘のスーパースターを加えつつ、プロスペクト26位のボビー・ミラー投手をキープしたままでいられる」

 また、同サイトは、ドジャースが2019年のナ・リーグMVP獲得後、3年続けて不振のコディ・ベリンジャー外野手(27)をノンテンダー(契約解除)にし、ジャスティン・ターナー内野手(37)との球団オプションを拒否することで約3700万ドル(約55億円)を“浮かせる”ことができると説明した。

 それにしても1年契約を結んだ大谷のドジャース移籍説はなぜ取り沙汰されるのか。

 ドジャースの関係者は「ドジャースは大谷とエンゼルスが来季の契約を発表しなければ、今オフの大谷獲得を間違いなく狙っていた。オーナーのグッゲンハイムグループはスターが好きで、大谷ほどのスターはいないからね」と明かした。つまり、“火のないところに煙は立たない”ということだ。

 同関係者はこう続けた。「野球選手で2000万ドル(約30億円)の収益をつくり出せる選手はこの世に大谷しか存在しない。オーナーたちはそれをよく分かっているし、それほどのスーパースターを欲しがらないはずがない。そういう球団だ」

 今季メジャートップの111勝でポストシーズンに進出も、地区シリーズでパドレスに1勝3敗でまさかの敗退でドジャースの威信は大きく傷ついた。大谷は戦力面でも営業面でもどうしても欲しい存在だ。来季の開幕までにエンゼルスが大谷と大型契約を結ぶことができず、さらに23年シーズンも低迷した場合、トレードは現実味を帯びるだろう。ドジャースは虎視眈々とチャンスを狙っている。