西武が20日のドラフト会議で2年ぶりの“野手ドラフト”を敢行した。1位・蛭間拓哉(早大)、2位・古川雄大(佐伯鶴城)の両外野手を上位指名。3位で野田海人捕手(九州国際大付)、6位でも児玉亮涼内野手(大阪ガス)の野手4人を指名した。育成でも4人中、2位・日隈モンテル内野手(四国IL徳島)、4位・是沢涼輔捕手(法大)と2人の野手を指名し、2020年の7人(本指名5人、育成2人)に次ぐ6人の野手を確保した。

 渡辺久信GM(57)が「ウチは今年、外野手がなかなか固定できずレギュラーもいない状態だった。その意味で外野手(補強)は大きな目標だった。1位の蛭間君はもちろん、2位の古川君も高校生ですけど非常に身体能力が高くて将来が楽しみ。全体的に満足度の高いドラフトだった」とコメント。弱点補強に特化したとはいえ、上位1位、2位がいずれも「外野手」というプロ野球歴史上、例を見ない“外野手ドラフト”を振り返っていた。

 ただ編成内で「フィジカル・モンスター」と評価されている今ドラフトの肝、2位の古川はあくまで“展開の利”とのことで、初めから狙い撃ちでの外野手ワンツー指名ではなかったようだ。

 いずれにしても、これで既存の外野陣である愛斗(25)、鈴木将平(24)、若林楽人(24)、岸潤一郎(25)川越誠司(29)、金子侑司(32)らの尻に火が付いたことは確実だ。2019年に秋山翔吾(現広島)がMLBへ流出した時以来の課題となっている「1番・中堅」スポットに即戦力の蛭間が、そのままハマってくれればよし。そうならなくても、既存外野陣の目の色が変わり、外野のレギュラー争いが高いレベルで激化してくれることを期待した球団からの“メッセージドラフト”だった。