巨人が21日、早速「浅野育成計画」を発動させた。ジャイアンツ球場で秋季練習を行ったチームは、祝福ムードに包まれた。ドラフト会議で阪神・岡田監督との一騎打ちを制し、意中だった浅野翔吾外野手(17=高松商)の交渉権を獲得した原監督が「シャンパンを空けた」と明かせば、大久保打撃チーフコーチも「運気がきているなと感じた」と笑った。
そんな中、指名あいさつを受けた浅野は、さらなる高みへ気合十分。「(左打ちは)右(打ち)をしっかりできてから、結果を出してから挑戦したいなと思っています」と将来的な両打ちへの思いも披露した。
向上心にあふれる若武者の姿に巨人内では、早くも育成計画が始動。大久保コーチは「監督に『おまえさんが育てがいのあるのが来たな』と言っていただいた。監督が右打者としては一番、実績もあるし、長年指導者の実績もある。監督に見てもらいながら(コーチ陣が)お互い相談する」と「合議制」で臨む考えを示した。
気になるのは高卒1年目の選手が多くの時間を過ごすことになる二軍首脳陣の布陣。現時点で打撃部門のコーチは新任で左打ちの橋本到外野守備兼打撃コーチ(32)しかいない。
だが、球団関係者は「岡本和真を育てた二岡二軍監督がいる。監督自ら直接、浅野に教えれば問題ない」と現役時代173本塁打を放った右の好打者に期待を寄せた。実際、今季も二軍落ちから二岡監督や駒田三軍監督による直接指導で選手が復調したケースがいくつもある。
浅野を受け入れるGナインも準備万端。昨年のドラ1・大勢投手は「(浅野の)話し方とか、プレースタイルとか見ていたら、全然僕よりもしっかりしている。そのままな感じで『もっと野球を上達したいという気持ちで入ってきたら』全然大丈夫」と太鼓判を押した。
別の中堅ナインも「(浅野の)受け答えに自分というものがしっかりとある。高卒ドラ1は松井秀喜さんや岡本和真と比べられるし、周囲からの助言の数も想像以上に多くなる。いいものだけを取り入れることが絶対に必要だけど、浅野くんなら取捨選択ができる」と言い切った。浅野が正式に巨人の一員となる日を首脳陣、ナインが今や遅しと待っている。












