ついに「ドラフトの女神」がほほえんだ。巨人は20日に行われたドラフト会議の1位指名で阪神と競合した末、高松商・浅野との交渉権を獲得した。
原辰徳監督(64)がドラフト会場で満面の笑みを見せたのは、いったいいつ以来か…。右手で抽選箱から引き上げたくじの中身を確認すると右の拳を握り、そして何度も力を込めた。全身の血液が沸騰したかのごとく、顔も目も一瞬にして真っ赤に染まり、興奮状態で時おり声も裏返った。
何を隠そう、くじは1勝11敗…。抑えきれない喜びを爆発させると「私自身のくじ運は悪くないとは思っているんですが、監督として(くじを)引くという部分に関しては何勝、あるいは何敗というね…」と忌まわしき過去を回想しながら「自然に私の素が出たと思います。自宅からここに来る間も道順を変え、靴も新しいのをはき、ネクタイもスーツも」と知られざる〝陰の努力〟を明かした。
浅野は高校通算68発を誇るスラッガー。巨人は12球団最速で三拍子揃った逸材を1位指名することを公表した。煙幕を張り続けた阪神が目の前に立ちはだかったものの、岡田新監督との〝初対決〟を制圧。原監督が当たりくじを引いたのは2008年の大田(現DeNA)以来で、球団としての連敗も「11」で止めた。
もちろん、ここからがスタートだ。指揮官は「(浅野は)近々未来、ジャイアンツを担う選手になってくれると思っているし、全力でサポートして彼を育てる」と断言し「時間をしっかりと費やして岡本和、そして浅野というクリーンアップが打てるようになれば一番いいことだと思います」と夢を膨らませた。
今季は5年ぶりのBクラスに沈むなど踏んだり蹴ったりだった。それでも、鬼門のドラフトで目玉の浅野を射止め、ファンにはたまらない吉報となった。











