西武が今日20日のドラフト会議で主戦・森友哉捕手(27)のFA流出に備えた〝補充〟を行いそうだ。

 今年8月に国内FA権を取得し、このオフにその権利を行使して市場に出るのかが注目されている2019年のパ・リーグMVP捕手。ドラフト会議では昨年3位の古賀悠斗捕手(中大)に続く2年連続の捕手指名が濃厚と見られる。

 FA交渉に当たる渡辺久信GM(56)が全力で森、外崎の残留交渉を進める一方で、西武のスカウト、編成陣は最悪の事態を想定した「備え」を進めている。

 近年の西武は、球団の泣きどころでもある資金力不足もあり2018年に浅村(楽天)、炭谷(巨人→楽天)をFA流出させ、19年に海外FAでレッズに移籍した秋山の再獲得にも失敗。米国からNPB復帰した今季途中の争奪戦でも、ダークホースの広島に功労者をさらわれてしまうほど〝選手に選ばれない球団〟になってしまっている。

 言い方を変えれば、もはや渡辺GMによる「言葉の誠意」だけではどうにもならない段階に突入しており、いい選手を取って育成してきた西武固有の〝新陳代謝システム〟は限界を迎えている。

 FA市場に出れば目玉となりえるコア4の一角・森に対しても下交渉での苦戦が伝えられ今年のドラフトも難しい決断が求められている。

 FA動向が注目されている森自身も2013年、当時の主戦捕手・炭谷が国内FA権を取得するリスクに備えたドラフト指名だっただけにスカウト、編成サイドは「何が起きてもいいように、常に最悪の状況に備えるだけ」というポリシーのもと、粛々と備えを進めているようだ。

 その筆頭候補は大阪桐蔭・松尾汐恩捕手だろうが、1位で早々と消えてしまった場合、西武が2年連続の捕手補強をどのような形で行うのかが注目される。