鷹の絶好調男が決戦を前に驚弾連発だ。パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは12日に京セラドームで開幕する。今季最終戦でオリックスに逆転優勝を許したソフトバンクは11日、敵地で最終調整。主将の柳田悠岐外野手(34)がリベンジに燃えるナインの意気込みを代弁するように、打撃練習で快音を響かせた。

「バッティング、いきま~す!」。柳田の掛け声でスタートしたフリー打撃。1球目からフルスイングし、いきなり右翼3階席に放り込んだ。目慣らしすらなしの初球弾。背中で引っ張る主将らしい仲間への強烈なメッセージだった。

 レギュラーシーズンも含めて今月は全4試合で貴重な一発を放ち続けている。1打目で好調持続をうかがわせると、その後も中堅、左中間といずれも3階席まで届く特大アーチをかけた。最後は右翼5階席へのこの日最長の一発で締め、ベンチ前で見守った藤本監督がサムアップポーズをつくって出迎えたほど。客席に着弾するたびに響いた衝突音は、何とも心強かった。

 相手に1勝のアドバンテージがある。「一戦必勝」と泰然自若ながら、初戦に勝利すれば下克上日本一をグッと手繰り寄せられる。オリックスの初戦先発は球界のエース・山本由伸投手(24)。今季13打数2安打と抑えられたが、5月3日の対戦では3―3の6回に決勝の満塁弾を放った。CSファーストステージの西武戦でも3ラン、グランドスラムと2戦連発で計7打点と大暴れした。

「(山本は)いい投手なので(攻略は)難しいと思うが、なんとかするという気持ち。どんだけ打ってようが、抑えられていようが、その日その日の打席にならないと分からない。気持ちでいきます!」。むち打ち症状は完治していないが〝魂のフルスイング〟でレギュラーシーズンの借りを返す。