西武はソフトバンクに2―8と連敗し、CSファーストステージ敗退が決まった9日の試合後、辻発彦監督(63)の退任を発表した。

 奥村剛球団社長(55)は報道陣の前で「全日程が終わり、辻監督と話し合いの場を持たせてもらいました。大変なシーズンを1年間やり通してもらったことに対するねぎらいの言葉と、6年間、私どものチームの指揮を執っていただいたこと。近年においては後進の育成にも着手していただいて、この6年間でたくさんの感謝を伝えさせていただきました。つまり、辻監督は今シーズンをもって退任致します」と言及した。

 その後、会見室に入ってきた辻監督は「僕が答えたのは『6年間ありがとうございました』ということ。久々のCSで敵地に来て、所沢の皆さまには『必ず勝って帰ってきます』という言葉を残してきたが、勝てなかった。選手には話をしたが、勝ち負けは結果が全て。6年間ユニホームを着て選手と一緒にボール投げたりノックをしたり、非常に自分の中では楽しい日々、試合になるとそういうわけには行かないんですが。ワクワクしたりドキドキしたり怒ったり喜怒哀楽を出したりしましたけど、やっぱり野球は楽しいです。そういう意味ではちょっと寂しい気がします」と退任のあいさつをした。

 指揮を執った6年間で5度のAクラス、2度のリーグ制覇を成し遂げた功績については「僕の実績なんて何でもないですよ。その時の選手たちが本当に頑張ってくれて、監督の仕事としては未熟でこれということを選手たちにしてあげられなかった。本当に選手達がいかにグラウンドで力を出せるか、そういう雰囲気だったり場を作ったりしただけ。そういう意味では6年間で(2度)優勝できたのはいい思い出」と語った。

 その上で辻監督は「監督像としてどうあるべきかとか、いろんなアドバイスをいただいたり、名監督と呼ばれる方々とやったりいろいろな経験をしましたけど、終わってみれば辻は辻でしかないのかなと思います。自分らしく性格がこんなもんですから、こういう接し方しかできなかったですね。ウチの選手はお人よしな選手が多いので言葉には気をつけた」と、6年間貫き通した自分らしい選手との距離感をしみじみと語っていた。