ノア・7日の後楽園大会で〝野獣〟藤田和之(51)がその圧倒的パワーを解放。30日の東京・有明アリーナ大会で挑戦するGHCヘビー級王者・清宮海斗の眼前で、115キロの稲村愛輝を葬った。

 圧巻の野獣パワーだった。1日に師匠のアントニオ猪木さんが亡くなってから最初の試合だったが、序盤からパワー全開。清宮を投げっ放しジャーマン、ブレーンバスターでぶん投げるなど、縦横無尽に暴れまわった。終盤には稲村の巨体を高々と持ち上げてブレーンバスターで投げ捨てる。さらにエルボーで追い打ちをかけてから、パワーボムで豪快に叩きつけて3カウントを奪った。

 すると試合後、野獣は謎の行動に出る。V1戦の相手に指名された9月25日の名古屋大会のリプレーの様に、清宮に歩み寄って厚く抱擁し、満面の笑みで頬をすり寄せたのだ。

 その後、猪木さんから継承したテーマ曲「炎のファイター」のオーケストラバージョンを背に退場した野獣は「見ての通りだよ。何の支障もない。強い奴が上に行くんだよ。それだけだよ。いつでもやってやる。ベルトは俺がもらったよ」と勝利を宣言。猪木さんに関する質問が飛びそうになると「知るかバカ!」と咆哮して控室に消えた。

 一方、清宮は「なんなんだよ! 意味わかんねえよ!」とまっとうな反応。「でも、あんな怪物を倒さないと、俺たちのプロレスはつくれないんだ」と力を込めた。