立浪竜が方針転換だ。来季で就任2年目の中日・立浪和義監督(53)が〝勝利至上主義〟に徹することを宣言した。

 今季は66勝75敗2分けと6年ぶりの最下位に沈んだ。62本塁打、414得点は2年連続の12球団ワーストとなる屈辱で、貧打が最大の要因だ。就任会見で「打つ方は必ず何とかします」と言い切った指揮官は「ここまで打てないとは思わなかった。解説で外から試合を見ていて自分のイメージでこういうところをあれしたいなと思っていたが、1年たってほとんど改善されなかった。これは監督の責任でもあるが、誰の責任だろうが、チームを変えていかないといけない」と本気モードへ突入する。

 立浪政権1年目の今季は育成面を重視し、積極的に若手有望選手を一軍起用していたことを強調。「今年は(石川)昂弥とか鵜飼とか岡林とか、とにかく自分のスタートで決めていたことは順位が何位になろうが一人でも変えていきたい、育てたいという気持ちでやっていた」と吐露する。

 しかし、指揮官の思惑通りにはならなかった。「鵜飼を見てもらったら分かるように、そんなにすぐには(結果を残せない)。昂弥がああいう離脱(5月に左ヒザ負傷)で、そこも痛かったが、ただ、レギュラーを取る選手というのは岡林(今季142試合出場し161安打)みたいに、こうやって乗り越えてくる。昂弥の場合は、今年は何とかレギュラーに育ってもらいたいということで、打てなくても使ってはいたが、ケガをしてしまった」と残念がる。

 そこで「もう来年からは自分も勝ちにいく。もちろん、良ければ使うが、レギュラーを与えるということはしない」と非情采配を決断。チーム関係者は「来季のリーグ優勝へ向けて立浪監督の覚悟が伝わってくる。せっかくのチャンスをものにできなかった石川昂弥らの若手の優遇はもう今年で終わりで、誰もが結果でレギュラーを奪い取るしかない」と力説する。

 立浪監督は「データでも打率、本塁打数、得点圏打率もまったく変わらなかった。1年やるとはっきり出てくる。できなければプロなのでメンバーを替えていかないといけない」。来季の立浪竜はリーグVのためには若手優遇はせず、勝利だけを求めて選手起用を貫く構えだ。