1日にCS進出を決めた阪神は2日、今季最終戦のヤクルト戦(甲子園)を延長12回3―3で引き分け、シーズンを68勝71敗4分けでフィニッシュした。
今季限りの退任が決定している矢野燿大監督(53)は最終戦セレモニーで「もう一度、この甲子園に帰ってくるときは、日本シリーズになります。もう少し、僕たちと一緒に戦ってください」と虎党に呼びかけたが、もろ手を挙げて喜べないのも事実だ。
チーム関係者は「去年は優勝はできなかったけど、一番勝った(12球団トップの77勝)。だからこそ正直、この成績で出てもいいものかというのは、選手が一番、感じていると思う」と複雑な心境を隠さない。過去のセの進出チームで、シーズン成績を「負け越し」でのCS進出は阪神と合わせて4チームで、全チームが日本シリーズ前に敗退している。
さらに次期監督にOBの岡田彰布氏(64)の就任も内定しており、ポストシーズン終了後に正式発表の見込み。短期決戦を戦ううえで、昨年以上のモチベーションを探すのが、難しい状況だ。それでも進出を決めた以上は現行ルールで「日本一」を目指すしかない。
今季のセ・パのCS進出チームで、勝率5割以下は矢野虎のみ。球界関係者からは「万が一にも阪神がCS、日本シリーズを勝つようなことがあれば、またCSの出場ルールを見直す雰囲気になるよ」と危惧する声も出るほどだ。
この日を終え2位・DeNAに4・5ゲーム差、優勝したヤクルトに11・5差と、頂点ほど遠い位置から〝下剋上〟を期す矢野阪神。もし有言実行で甲子園に〝奇跡の〟生還を果たした際は、歓喜する虎党とは別の「声」も球界に渦巻くことになりそうだ。












