セ・リーグの3位争いが最後の最後まで分からない。残り1試合の阪神、残り2試合の広島、巨人が最終的にまったくの同率で並ぶ可能性があり、3球団同率なら広島がCSに進出となるが…。29日に広島が敗れたため、阪神がやや有利な状況となった。一方、ひと足先に優勝を決めたヤクルトは、どこが勝ち残ると都合がいいのか。ネット裏の評論家の見立ては…。

 広島が29日のヤクルト戦(マツダ)に4―5で敗れ、4位の巨人と1ゲーム差に後退した。3位の阪神とは1・5差となった。

 残り2試合の広島は、あとがなくなった。30日のヤクルト戦、10月2日の中日戦(いずれもマツダ)に連勝し、残り1試合の阪神が敗れ、残り2試合の巨人が1勝1敗なら「3球団同率」となり、広島のCS進出が決まる。3球団同率の場合は、交流戦を除いたリーグ内対戦成績で順位が決まるため、交流戦最下位だった広島が勝ち抜けとなる。「広島連勝&阪神敗戦&巨人2敗」の場合は阪神と広島が同率で並ぶが、対戦成績で阪神に勝ち越している広島が、CSに進出できる。

 同じく残り2試合の巨人は、10月1日のDeNA戦、同2日のDeNA戦(いずれも横浜)に連勝しても、シーズンの直接対決で負け越している阪神が残り1試合を勝てば、同率にもかかわらずCS進出を逃す。巨人は「連勝&阪神敗戦」のケースしかCS突破の可能性はない。

 一方、阪神は10月1日のヤクルト戦(甲子園)に勝てば、CS進出が決まる。敗れた場合は巨人連勝、または広島連勝で敗退となってしまう。それにしても、ここまでもつれるのも珍しい。

 では、優勝したヤクルトの立場からしてみれば、どこが勝ち残るのが都合がいいのか。シーズン中の対戦成績では阪神、広島に勝ち越し、巨人には負け越しているが…。本紙評論家の得津高宏氏は「残ってほしいのは広島でしょうね」。その理由をこう指摘した。

「CSファイナルで一番、戦いづらいのはやはり、2位のDeNAでしょう。ヤクルトはシーズンではDeNAにも勝ち越していますが、いい左投手が揃っている。もちろん阪神の投手陣もいいんですが、DeNAは打線も強力で、これは脅威です。できることなら、そんなDeNAをファーストステージで苦しめることができるチームに上がってきてほしいところです。DeNAが一番苦手としているのが広島(8勝17敗)なので、ヤクルトは明日(30日)も広島との試合がありますが、無理に勝ちにいく必要はないと思っているのでは」

 一方、大記録を目前にして53打席連続ノーアーチが続いているヤクルト・村上宗隆内野手(22)については「スランプというよりは、プレッシャーでしょう。記録の重圧がなくなるCSでは、大爆発するのではないか。今は体重移動の際、前足に体重を乗せるのが少し早く、変化球への目切りが早いように見えますが、そこまで心配することはないと思います」(得津氏)とし、CSでの大暴れを予告した。