大台到達はあるか。巨人は17日に3位・阪神との今季最終戦(東京ドーム)を3―2で逆転勝ち。3連勝で0・5ゲーム差まで肉薄した。逆転でのCS進出に望みをつないだだけでなく、先発した戸郷翔征(22)はハーラートップタイの12勝目をマーク。自身初のタイトル奪取も射程圏で、プロ4年目にして年俸1億円への大幅昇給を期待する声も上がっている。
粘りに粘り、最後は笑顔がはじけた。戸郷は2回、佐藤輝に19号ソロを浴びたが、この日は打線から待望の援護点が舞い込んだ。まずは5回に吉川の適時二塁打で同点。6回には中田、ポランコのソロ2発が飛び出し、今季1得点も奪えなかった相手先発・西勇をマウンドから引きずり降ろした。戸郷は7回途中2失点でお役御免。わずか1点のリードを高梨、鍵谷、大勢が無失点リレーでつなぎ、阪神・青柳に並ぶ12勝目がついた。
本拠地のお立ち台に立った右腕は「この試合は落とせないですし、とりあえず疲れました!」と表情を崩しながらも安堵した様子。原監督も「(戸郷が)いいピッチングをしながら、なかなか打線が援護できていなかった。リリーフ陣がしっかり守り、今年なかなかできていないわれわれの野球ができた」とひと息ついた。
チームはBクラスに低迷するが、戸郷の存在がなければ3位争いもできなかったかもしれない。前半戦の菅野は不調で先発ローテには経験の浅い若手がズラリ。その中で戸郷は戦列を離れることなくローテを守り、エース級の働きをみせてきた。
そんな若武者に対しては球団スタッフから「戸郷がいなかったらゾッとする。タイトルまで取れたら、年俸も大台にいかないだろうか」との声も上がる。「大台」とは1億円のことで、今季の戸郷は4000万円。昨季まで2年連続で9勝止まりだったが、今季はついに2桁勝利もクリアした。さらに、投手タイトル2冠の可能性もある。最多勝だけでなく、奪三振は「141個」で堂々のリーグ1位。2位の中日・高橋宏と広島・森下(127個)に「14個差」をつけている。
過去の巨人の高卒投手では田口(現ヤクルト)が3年目の2016年に初の10勝をマークし、1800万円から3倍近くの5000万円に大幅アップ。翌17年も13勝を挙げると9000万円まで跳ね上がった。いずれもタイトルには絡まない中での大幅昇給だった。
今季中にあと2度の先発が予定される戸郷は「どっち(のタイトル)も意識していないわけではないですけど」としつつ「シーズンも終盤。僕の1つの勝ちがチームに大きな影響を与えると思うので。次の試合に生かしていければ」と足元を見つめた。
感情論だけではどうにもならない査定も存在するが〝バラ色更改〟となるのか。=金額は推定=












