フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成し、プロとしての活動をスタートさせた羽生結弦(27)が動画の世界でも格の違いを見せている。公式ユーチューブチャンネル「HANYU YUZURU」の動画が週間再生ランキングでトップ10に2本ランクイン。芸能人を押しのける勢いで、関係者からも驚きの声が上がっている。


 アナライズログが運営するデジタルクリエイターズは16日、アスリートを含めた芸能人によるユーチューブ週間動画再生数ランキング(8~14日)を公表。並み居る芸能人を抑え、羽生の動画が上位に食い込んでいる。

 お笑い芸人江頭2:50の公式ユーチューブチャンネル「エガちゃんねる」の焼き肉大食い企画で記録した238万再生には及ばなかったものの、プロ転向後初めて練習を公開した「SharePractice」が236万再生をマークして堂々の2位。さらに自身のユーチューブチャンネルについて説明した動画も、140万再生で5位にランクインした。

 アナライズログの担当者は「羽生さんのユーチューブチャンネルはすごいことになっています。今、チャンネル登録者数が64・8万人(16日現在)なのですが、今月の登録者数の推移を見ても全体で上位に入るレベル。そもそも芸能人などのいろんな方がチャンネルを立ち上げても、ここまでスムーズに立ち上がることは少ないと思います」と驚いた。

 ユーチューバーらを含めた全体の再生数(ショート動画を除く)で見ても、アスリートとしては異次元のレベル。同担当者は「具体的なデータはまだ出せていませんが、16日に(元AKB48の)峯岸みなみさんと結婚を発表したてつやさんがいる『東海オンエア』、バーチャルライバーグループ『にじさんじ』、ジャニーズ系とかが上位にきて、その次はもう羽生さんみたいな感じです。かなり異例ですごいこと」と指摘した。

 羽生の背後にいるファンの存在も再生数を押し上げる要因となっており「羽生さんがファンを大切にしてきたからこそ、ユーチューブチャンネルを開設してから、こんなに垂直で(登録者が)増えているのだと思います」と分析している。

 羽生は「これから自分のスケートに触れていただく機会を少しでも多く作りたい」との思いで公式ユーチューブチャンネルを開設した中、注目度の高さが改めて証明された格好だ。