最下位にあえぐ立浪竜は、CS進出へ向け非情になれるか。中日は30日のDeNA戦(横浜)に0―6と今季22度目の零封負け。それでもCS圏内の3位・阪神まで4・5ゲーム差とまだまだ可能性は残されている。

 大きなカギとなるのは9月2日からのヤクルト3連戦(神宮)だ。今季ここまで中日は10勝8敗と両リーグ(交流戦含む)で唯一、首位・ヤクルトに勝ち越しており、苦手意識はない。しかし、4番・村上宗隆には63打数25安打で打率3割9分7厘、11本塁打、21打点とやりたい放題やられている。

 そのため次のカードで天敵・村上対策をどうするかが最重要ポイントとなってくる。今季の村上の敬遠数は両リーグトップの「14」だが、中日はセ・リーグで唯一、村上への「敬遠ゼロ」。真っ向勝負にこだわり過ぎて打たれている状態だ。

 初戦で先発予定のエース・大野雄大は、村上について「あのバッターを何とかしないとヤクルト戦に関しては勝利は見えてこない。もう逃げてもしゃーないのでは。勝つためなら。9月の戦いになると、内容よりも結果を、全員で求めていかないと。野球の作戦の一つだし、何言われようが、しゃーないなと思います。全部歩かせちゃうかもしれないけど、勝ちゃいいんですから」と悲壮な覚悟を決めている。

 球団OBも「立浪監督の逃げずに勝負にこだわる姿勢も分かるけど、もうなりふり構っている場合じゃない。村上だけは別格。中日はなまじヤクルトに勝ち越しているから村上に勝負にいってしまっているのでは。ここは大野が言うように勝ちにこだわって、チーム方針として敬遠すべきだよ」と進言する。

 敬遠策で村上封じに徹するのか、あくまで真っ向勝負にこだわるのか。立浪監督はどう決断するのか注目だ。