陸上の世界選手権(米オレゴン州)の男子20キロ競歩で銀メダルを獲得した池田向希(24=旭化成)は、さらなる高みを見据えている。昨年の東京五輪に続く銀メダルを首にかけ、18日に帰国。成田空港で取材に応じ「心技体すべての部分でドーハ(2019年世界選手権)の時よりもレベルアップできていると思う」と成長の手応えを口にした。

 東京五輪直後は、東洋大時代から付き合いの深い「ペンションKOGETSU」(福島・猪苗代町)で療養を兼ねた合宿を敢行。その後も複数回合宿を張ってきた。オーナーの上遠野康明氏が「もう立てなくなるぐらい練習してくる時もある」と回想するように、歩型を基礎から見つめ直した。食事面でも管理栄養士や東洋大時代から師事する酒井瑞穂コーチのもと、練習内容に応じて最適なメニューを食していたという。

 惜しくも世界の頂点には届かなかったが、飛躍のヒントはつかんだ。「今回悔しいという感情を得たのが一つの収穫。今後の糧にして、来年の世界選手権や2年後のパリ五輪につなげていきたい」と池田。進化を自信に変え、金メダルへの第一歩を踏み出す。