スペイン1部レアル・マドリードの日本代表MF久保建英(21)が今夏に同1部レアル・ソシエダードに完全移籍することが決定的になった。同国紙「マルカ」など各メディアによると、移籍金は1000万ユーロ(約14億円)以下で2027年6月末までの5年契約、年俸はRマドリード時代と同じ推定200万ユーロ(約2億8000万円)で今週中にも正式決定するという。

 EU圏外3枠がブラジル人で埋まっているRマドリードは、新シーズンに向けて久保をレンタルに出す予定だったが、Rソシエダードは完全移籍での獲得を求め、クラブ間は交渉は難航していた。その一方で、久保は攻撃的なスタイルで今季の欧州リーグ(EL)にも参戦する同クラブ入りを熱望し、Rマドリードも本人の意向を受け入れる構えという。

 久保はRソシエダードに合流するため、Rマドリードの米国遠征には加わらない。ただ、各メディアはRマドリードは久保を完全に失いたくないため、50%の保有権を持つことや買い戻し条項を要求。その内容次第で移籍金の金額が変わるとも伝えているが〝退路〟を断った久保は新天地でブレークできるか。