第104回全国高校野球選手権大会の第8日(13日)第2試合で九州学院(熊本)が帝京第五(愛媛)に19安打を浴びせて14―4と大勝し、2010年以来の夏勝利を上げた。
攻撃の手を緩めなかった。初回に園村、渡辺、直江(いずれも3年)ら5本の長短打を浴びせて5点を上げると、3回、4回にも得点を加え、6回にはヤクルト・村上宗隆の弟として注目を集める村上慶太(3年)が右翼線に三塁打を放つなど、4本の長短打を集めて4点を追加。先発全員マルチ安打で試合を一方的なものとし、3回戦進出を決めた。
「4番・一塁」で聖地デビューを果たした村上は、5打数2安打2得点、1三振、1四球と存在感を見せつけた。第4打席で甲子園初安打を放つと、8回の最終打席では逆方向へあわやという左翼フェンス直撃の二塁打を放った。「最初は緊張もあった」が、徐々に甲子園の雰囲気に慣れ、本来のスイングに近づいた。
集団感染に見舞われ、十分な練習ができない中での勝利。村上は「うれしい気持ちでいっぱい。苦しい時も心折れずしっかりやってきた結果と思う」と胸をなで下ろした。打撃についてはまだ納得できておらず「引き付けて打とうとしていたけど、なかなかできなかった。最後の打席はできた。でもまだ満足していない。あれがホームランになるようにしたい」と次戦までにさらに調整していく。
前日に兄から「甲子園は最高の場所だし、楽しんで来いよ」とメッセージをもらった。兄は2015年に九州学院の「4番・一塁」で出場し、無安打で初戦敗退。兄も成し得なかった安打と勝利を手にした。それでも「まだ全然。そこは越えられるようなものじゃない。自分の実力で越えたい。今日初めて大勢の観客の前でプレーしたけど、プロはあれが毎日。ものすごい職業だと思う」と改めて偉大さを感じた。
190センチ、94キロ。ベンチでヤクルトのタオルを使う姿は瓜二つだ。兄譲りのパワーでチームを上位に押し上げる。












