阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(32)の動向を探る動きが、韓国球界で活性化している。推定年俸2億6000万円の2年契約も、今季で満了。不振のままNPBを去るのかと思われた助っ人だが、8月のV字復調で雲行きが変わってきた。

 ロハスの8月成績は21試合に出場し、61打数20安打で打率3割2分8厘。4本塁打、13点。出塁率は4割、長打率は5割7分4厘でOPS.974と堂々の成績だった。

 そうなると水面化でロハス獲得を狙っていた韓国球界関係者もザワついてくる。

「阪神からリリースされるのは皆、確実視してましたからね。日本球界での挫折で金銭的な条件面も抑えられ、その上、過去の実績で活躍の可能性も見込めるというもくろみが崩れつつあります…」(上記関係者)

 2020年のKBO二冠王とMVPとして、ロハスの阪神での数字は当然、物足りない。1年目の昨季は打率2割1分7厘、8本塁打、21打点。今季も二軍スタートから始まり、球宴前の時点で打率2割、4本塁打と低迷していた。

 二軍では11試合で打率3割5分1厘、長打率5割6分8厘、出塁率4割4分2厘とレベルの差を示したものの、首脳陣からそこまで期待される存在ではなくなってしまっていた。

 こういった空気を感じると、韓国球界ではロハス復帰の話題が起こり始めた。日本では2年連続不振だが、韓国では計算できる上に年俸も大幅ダウンで契約できるとあって一石二鳥。複数の韓国メディアがロハスの動向を報じるようになっていた。

 ところがである。8月4月に阪神・大山悠輔、北條史也の両選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けると、ロハスが急きょ一軍昇格。不振で抹消されたはずが、わずか1日で特例の代替選手として思いもよらないチャンスに恵まれたわけだ。

 阪神でのロハスの評判は悪くない。攻守交代の間、出場する外野手とのキャッチボールを自ら進んで行う姿勢に「助っ人としてベンチを温めて悔しいはずなのに、フォアザチームができる性格だ」と評価されている。

 ここからさらに活躍し阪神のCS、日本シリーズ進出に貢献となれば来季の再契約も非現実的ではない。9月、残り16試合のロハスの結果に、虎党だけなくKBO関係者も注目している。