〝家問題〟の行方は? 女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)は今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(4~7日、英国・ミュアフィールド・リンクス)で3位と健闘。メジャー2勝目にはあと一歩届かなかったものの、今後の活躍を期待させるプレーを披露した。そうした中、来季以降に向けて渋野の「選択」に注目が集まっている。
2019年覇者の渋野は今大会前、2週連続で予選落ちするなど絶不調に陥っていた。しかし、始まってみれば「最近にしては、なんでこんなによかったのかな」と自ら驚くほど、別人のようなゴルフを展開。初日に首位発進すると、最終日まで優勝争いを繰り広げた。日本人初となる海外メジャー2勝目こそ逃したが、不振のトンネルから抜け出した格好。米ツアー本格参戦の今季序盤にトップ10入り3回を数えた姿と重なった。
今後の米女子ツアーは今月下旬から10月上旬まで北米が舞台となり「TOTOジャパンクラシック」(11月3日開幕、滋賀・瀬田GC)を含むアジアシリーズ3試合を挟んで、再び米国で今季最終戦「CMEツアー選手権」(11月17日開幕、フロリダ州)などが行われる。渋野がツアーメンバーとして初V達成なるかが注目される一方で、国内ゴルフ関係者は同選手が米国内に拠点を構えるかどうかにも関心を寄せている。
そのことが、国内ツアーのスポット参戦にも大きな影響を及ぼす可能性があるからだ。国内のプロトーナメント運営に関わる大手広告代理店関係者は「米国内に拠点を持つようになれば、シーズン中の一時帰国の機会は減っていくのではないか。練習を含めて米国内の環境が整えば、日本に帰る理由も少なくなる」と指摘する。実際、フロリダ州に自宅がある畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)や松山英樹(30=LEXUS)の国内参戦は限定的。宮里藍も米ツアー参戦時の自宅はカリフォルニア州にあった。
渋野がどちらを選ぶかのポイントについて、米ツアー転戦経験のある選手は「米国でやるなら拠点を構えたほうがいいだろうけど、オープンウイークに日本に帰りたい考えなら、いらないかもしれない。それにホテル暮らしでも練習環境があれば、それでいいでしょうし、ホテルで心と体が休まる人だったら、それでもいいと思う」と自らの経験を踏まえて語った。
やはり米ツアーで腰を据えて戦うには〝家問題〟へのスタンスをはっきりさせる必要がある。果たして渋野はどんな結論を下すのだろうか。












