【英国・ガレーン7日(日本時間8日)発】女子ゴルフの今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」最終日(英国・ミュアフィールド・リンクス=パー71)、2位から出た渋野日向子(23=サントリー)は71と伸ばせず、1打及ばずメジャー2勝目はならなかった。それでも復調を印象付けた突如の好成績は“らしさ”全開だった。優勝はアシュリー・ブハイ(南アフリカ)。通算10アンダーで並んだ田仁智(韓国)とのプレーオフを制した。

    初制覇を成し遂げた2019年大会と同じブハイとの最終組。今回は5打差を追う展開で、出入りの激しいゴルフとなった。2番でバーディーを奪うも3、4番は連続ボギー。しかし5番パー5で2オンに成功させ、5メートルを沈めてイーグルを奪取した。8番パー4はボギーとなるが、9番パー5でバーディーと踏ん張った。

 首位との差を3打に縮めて迎えた後半。14番パー4のダブルボギーが痛恨だったが、15番パー4でブハイがトリプルボギーを叩き首位と2打差と優勝へ望みがつながる。17番パー5でバーディーを奪い首位と1打差に。しかし18番パー4で追いつけず、日本人初となる海外メジャー2勝目には届かなかった。「やり切ったとは思うけど、すごく悔しい」と涙で振り返った。

 18番のグリーン周りでブハイと田のプレーオフを見守り、ブハイの優勝後はハグで祝福した。19年大会で渋野がウイニングパット決めた後、ブハイが両手を突き上げて祝福してくれたお返しでもあった。

 快挙達成とはいかなかったが、今季メジャー自己最高位の3位。本人は「この結果に対しては成長したと思いたい」と一定の手応えを口にした。その一方で「最近の私のゴルフの調子とか、考えていることと全く違うゴルフが、この4日間できたと思う。最近にしてはなんでこんなによかったのかなと」と復調を不思議がった。

 4月末以降、直近の2週連続予選落ちを含む6度の予選落ち。ツアー関係者からは「不調が長引くのでは」と心配する声が上がっていた中、予測を裏切ってくるストーリー展開は、“シブコ劇場”の醍醐味だろう。以前から大叩きした翌日に好スコアをマークするなどハラハラドキドキのプレースタイルは相変わらず。WOWOWの中継で解説を務めていたプロゴルファーの平瀬真由美が「渋野さんは本当にわからないですよね」と言ってしまうほどだ。

 今季のメジャー5戦すべてが終了したが、シーズンはまだ続く。今後は米ツアー外競技「シモーネ・アジアパシフィックカップ」(18日開幕、インドネシア)を経て米ツアー「CP女子オープン」(25日開幕、カナダ)へと向かう見通し。思い出のメジャー大会での優勝争いは今後の快進撃へとつながるのか。好不調の波が激しい状況が続くのか。いずれにしても渋野の戦いぶりから目が離せなくなりそうだ。