全日本プロレスの世界タッグ選手権(19日、東京・大田区総合体育館)は、挑戦者の芦野祥太郎(32)&本田竜輝(22)が石川修司&佐藤耕平の「ツインタワーズ」を破り、新王者に輝いた。

 試合前から王者組に「防衛回数が安易に増えるだけ」「2人はまだまだコメントが青二才」などと屈辱的な言葉を浴びせられた芦野、本田組は、リングに上がった瞬間からフルスロットル。だが、序盤は本田が佐藤、石川から強烈なエルボーを受ける苦しい展開となった。

 そこから芦野も石川のラリアート、ダイビングフットスタンプで劣勢に立たされるが、王者組の連係攻撃は本田の救出で阻止。本田がジャーマンで佐藤を排除すると、最後は芦野が石川に執念のアンクルロックを決めてギブアップを奪った。

 パートナーが諏訪魔から本田に代わりながらも一発でベルト奪取に成功した芦野は「こいつ(ベルト)は俺の肩になじんでるってことだ」とニヤリ。続けて「全日本プロレスは変わる時が来てるんだ。俺たちは俺たちのやり方でやっていく」と言い切った。

 そして次期挑戦者を〝逆指名〟するとし、T―Hawk&入江茂弘の名前を挙げた。「あいつらのプロレスが気に食わねえから、全日本プロレスのプロレスを叩き込んでやる。それもベルトをかけてやってやるよ」と芦野。新たな火種がくすぶり始めた。