【イリノイ州シカゴ5日(日本時間6日)発】WWEの「ヘル・イン・ア・セル」で、ロウ女子王座奪回に挑んだ〝明日の女帝〟アスカ(40)は惜しくもベルトを逃した。

 王者の〝EST〟ビアンカ・ブレア、宿敵の〝ザ・マン〟ベッキー・リンチとのトリプルスレット王座戦。4月末にケガから約9か月ぶりに復帰した女帝は、ロウ女子王座奪回を目標にしてきただけに負けられない一戦だ。

 序盤からカウンターのラリアートやドロップキック、ビアンカとベッキーに2人まとめてネックブリーカーを放つなど、素早い動きで2人を翻弄した。ベッキーはコーナー上段にいたアスカをビアンカに叩きつけると、ビアンカはパワーあふれる攻撃でアスカを場外に叩き落とし、目まぐるしい攻防が展開された。

 アスカは、ビアンカへダイブギロチン弾を放ったベッキーにスライディングキックを浴びせて猛ラッシュ。ベッキーを強烈なバックブロー連発から高速ジャーマンで投げ捨てた。さらにこん身のヒップアタックを打ち込んだが、3カウントを奪えなかった。

 ここで王者ビアンカが驚異の身体能力を発揮。コーナーにアスカとベッキーを押し込んでパンチを連打すると、倒れた2人をまとめてスプリングボード式ムーンサルトで押しつぶした。アスカも負けじと2人をヒップアタックで吹っ飛ばし、ベッキーの左足とビアンカの右足を同時に決めるダブルアンクルロックの離れ業も見せた。

 実力者3人による三つどもえ戦はハイレベルな攻防の連続となり、シカゴの観客は大熱狂。何度も「This is awesome!(これぞ名勝負!)」のチャントが上がった。

 終盤には、アスカが丸め込み合戦からアスカロックでベッキーを捕らえて、勝負に出る。だが、しぶといベッキーに逃げられると、怪力のビアンカにヒップアタックをキャッチされ、グラマスラムの体勢で抱え上げられた。そのままコーナーに顔面を打ちつけられ大ダメージを負った。
 
 ベッキーはこのチャンスにビアンカを場外に放り投げ、女帝を必殺のマンハンドルスラムでマットに叩きつけた。アスカはKO状態となったが、ビアンカがフォールの体勢に入ったベッキーを場外に投げ飛ばした。すかさずダウンしているアスカをフォールして、3カウントを奪取。ビアンカが王座防衛に成功した。

 あと一歩で王座を逃した女帝だが、世界トップクラスの実力健在を証明。この調子なら、王座奪回のチャンスもすぐにめぐってきそうだ。