阪神・西純矢投手(20)が1日の西武戦(甲子園)に先発し6回途中、6安打3失点でチームを5―4の勝利に導き、今季3勝目をマークした。前夜に消滅した自力優勝も一夜で復活。「虎の自慢の末っ子」の力投に矢野監督も笑顔で「もっとスケールの大きい投手になってほしい」とさらなる成長を祈った。

 試合前時点でセ・ワーストのチーム総得点「155」(1試合平均2・9得点)とドン底の貧打に苦しんできた今季の阪神だが、この日は近本、佐藤輝、大山の中軸3選手がゲーム序盤から打点をマークするなど奮起。3回までに大量5点のリードを奪うことに成功した。阪神が本拠地・甲子園で5点以上をマークしたのは今季初だ。

 西純が今季、先発登板した5試合で阪神打線は合計26得点をマーク。1試合あたりの平均得点は「5・2」と高い水準を維持している。この日の3回に9号3ランを放ち勝利に大きく貢献した大山に至っては西純の登板5試合で4アーチ。お立ち台でも「純矢のためにも、チームのためにもと思い強く振り切った」と表情をほころばせた。

 西純の天真らんまんなキャラクターは、入団当初から変わらぬまま。藤浪をはじめとした多くの先輩ナインからかわいがられる〝愛され体質〟も背番号15の大きな武器だろう。

 あるナインは「プロである以上、すべての試合で勝利のために全力を出すのは当然のこと。それでも純矢が登板するときはいつも以上に『勝たせてやりたい』という気持ちになっちゃいますね。かわいいやつですから」とニヤケ顔で胸の内を明かす。

 5―4と1点差に迫られた7回以降はアルカンタラ―湯浅―岩崎の勝ちパターン3投手が無失点継投で勝利をアシスト。投打一丸で得た白星に西純も「今日は勝たせてもらったようなもの。先輩方に感謝です。これからも勝ち星を積み重ねていきたい」とはにかみながら感謝の言葉を並べた。