オリックスの新助っ人、ジェイコブ・ワゲスパック(28=前ブルージェイズ3A)が29日の西武戦(京セラドーム)で来日初登板初先発し、快投を披露した。198センチの長身から振り降ろす150キロ台のストレートとカーブ、チェンジアップで西武打線を翻ろう。初回に3者三振に仕留めると、その後も連打を許さない安定感で5回を3安打無失点、6奪三振と上々のデビューを果たした。

 93球で交代となって勝ちはつかなかったが「試合前から投手コーチや捕手といい話し合いができていたのでその通りの投球ができた。低めに集めることができたから高めが生きたと思う」と手ごたえをつかんだ。3月11日に来日し、二軍戦3試合に登板して防御率0・75。満を持してこの日に登録され、ローテの一角に食い込むに十分な快投を見せた。

 そんな右腕は迫力ある投球スタイルの一方で「段取りがいい」と好評だ。通常は球団側が来日前にビザ申請、入国の必要書類の説明をし、選手が奔走してそろえるが、ワゲスパックは事前にすべて準備していたという。球団関係者は「今はコロナ禍で書類も多いのに段取りがいい。来日便についても時間効率のいいルートを考え、予定を立てていた。珍しいタイプですよ」と感心するばかり。トレーニングにしても「何が足りなくて、何が必要なのかを考えて効率よく動く。大阪のこともよく調べているんじゃないか。ダンドリくんですね」と見ている。

「次は6回、7回ともった長いイニングを投げられるようにしたい」(ワゲスパック)。ローテ入りして段取りよく白星を積み重ねていけるか。