ソフトバンクで「不動の4番」を担うジュリスベル・グラシアル内野手(36)の状態がさらに上向いてきた。17日の楽天戦(鹿児島)は2打数2安打2四球。チームが4―14の大敗を喫する中で数少ない収穫の1つだった。
安打はいずれも中堅から逆方向への力強い当たりで、打率も2割台に回復。待望の一発こそまだ出ていないが、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。
藤本博史監督(58)は、要因の一つにキューバ砲の前を打つ3番打者の存在を挙げた。「晃は昨日、その前くらいからだいぶ良くなっている。3番に入ってからですね。ボールも見れている。その分、グラシアルも楽になっている」。
14日のロッテ戦から3番に座る中村晃外野手(32)は、ここ3試合の打率が5割(10打数5安打)で、4打点を稼ぐ勝負強い打撃で打線をけん引している。いまひとつ波に乗れないキューバ砲の重圧を和らげると同時に、リーグトップ13四球を記録する「選球眼」の良さもグラシアルの復調をアシストしている。ボール球に手を出さないことで相手により多くの球数を放らせる間に、グラシアルは球筋を確認し、頭の中を整理する時間が生まれている。
打線が栗原、柳田を欠く「飛車角落ち」の状況で不振が続き、責任を痛感してきたグラシアル。3番・中村晃の存在が追い風となっている。












