阪神のルーキー・桐敷拓馬(22=新潟医療福祉大)が27日のヤクルト戦(京セラ)にプロ初先発も6回途中3失点降板で、プロ初登板は黒星スタートのほろ苦いデビューとなった。

 初回から直球、スライダー、ツーシーム、フォークと内外角に丁寧に制球し、上位から下位まで抜け目ない燕打線相手にも、ひるまず腕を振った。

 プロ初登板の〝緊張〟はやむを得ない立ち上がり。1回一死一、三塁のピンチは4番・村上をツーシームで二ゴロ併殺に打ち取るなど、持ち味の粘りの投球を披露。5回まで2回のオスナの一発による1点のみで踏ん張っていた桐敷だが、悔やむべきは6回だ。

 先頭の塩見に中前打で出塁を許すと、続く青木には四球で無死一、二塁に。ここで最後の力をふり絞りたかったが、迎えた山田、村上の敵の中軸に2連適時打を浴び、3点目を失ったところで、一塁ベンチは降板を決断した。

 結局、プロ初登板は6回途中、94球8安打3失点。先発としての一定の責務は果たした左腕について、現役時代は捕手だった矢野燿大監督(53)も〝初陣〟としては上々の評価だ。「俺も(プロ)初登板のピッチャーいっぱい受けてきたけどストライク入らんとか、自分のボールが投げれないとか、そんなピッチャーがいても当然だと(受け手の捕手として)経験してきたし、落ち着いて投げているように振る舞えたっていうのはすごくいい中身じゃないかなと思う」とねぎらった。

 初の公式戦登板を終え「初回も含めピンチはあったんですが、併殺を取ることができたりと、自分らしい粘りのピッチングはできた」と振り返った左腕。だが、攻撃陣の援護はなく、リードを許したままでゲームセットとなり、プロ初登板はプロ初黒星で終わった。