世界水泳選手権(6月18日開幕、ハンガリー・ブタペスト)に向けて国際水泳連盟(FINA)がロシア勢を〝完全排除〟しない場合、強豪ドイツが出場をボイコットすると表明し、大きな波紋が広がっている。

 スペイン紙「マルカ」によると、FINAがウクライナに侵攻したロシア、ベラルーシの選手やチームは、中立の立場で大会に参加できる立場を維持していることに各国連盟が猛反発。すでにスイスとポーランドが世界選手権参加の辞退を発表している中、強豪のドイツも大会から撤退することを宣言したという。

 ドイツ連盟のマルコ・トロール氏は「FINAがロシアとベラルーシの水泳選手の参加を許可した場合、ドイツは参加しない。中立の立場でも正しい兆候ではない。私たちはFINAに私たちの立場を明確しました」と語り、大会からロシア勢の〝完全排除〟を求めていくという。

 世界選手権では競泳、飛び込み、水球、オープンウオーター、アーティスティックスイミングなど6つの競技が行われる予定。ドイツが不参加を検討していることで、今後、他国も追随するとみられており、大会の開催に大きな影響が出るのは避けられない。

 ドイツの意向を受けたFINAは「ロシアとベラルーシのアスリート参加に関する状況を検討する」との声明を発表。北京パラリンピックも各国からの〝圧力〟でロシア勢は除外されたように、水泳界も対ロシアへの制裁を強めることになりそうだ。