JFL鈴鹿で新天地デビューを果たした元日本代表FW三浦知良(55)の〝実情〟を、盟友で開幕前からチームをサポートした元日本代表FW武田修宏氏(54=本紙評論家)が明かした。

 カズは開幕戦となる13日の青森戦で先発出場して後半20分までプレー。55歳15日での出場でアマラオ(FC刈谷)のJFL最年長出場記録を大幅に更新し、無得点ながら積極的に攻撃に絡む動きを見せて2―0の快勝に貢献した。

 試合を終えたカズは「先発で出場してピッチに立つまでの時間、空間は選手冥利に尽きる」と確かな手ごたえをつかんだ様子。横浜FCに所属した昨季の出場時間はわずか1分だっただけに「昨年の65倍も出てしまった」と冗談を交えながら充実感を漂わせた。

 ついに新天地で大きな一歩を踏み出したが、現役時代から盟友の武田氏は鈴鹿の合宿にコーチ役として参加し、この日の開幕に向けても同行してカズを含めチームをサポートした。

「まずは勝ってよかった」と振り返る武田氏は、65分間プレーしたカズについて「気温21度と暑い中で後半までプレーできたことはカズさんも自信になるはず。JFLはハードワークで、Jリーグとはスタイルが異なる面もあるので、それを体感できたことも大きい」と収穫を指摘する。

 試合前には「カズさんとは『あの頃を思い出すな』と読売時代の話をしたりした」とJリーグ発足前の〝原点〟に回帰して語り合ったと言い、新天地でまさに初心に帰り開幕戦に臨んだ。

 新たな環境への適応も「最初はカズさんと他の選手に距離感もあったが、最近は一緒にランニングしたり、若い選手がどんどん話を聞きに行って、結果が出てさらに一体感が出るはず」と連帯感が深まっている様子。そこで待望のゴールも「このまま試合に出ていけばチャンスはある」と太鼓判を押した。レジェンドの復活に期待が高まる。