楽天・滝中瞭太投手(27)が「嫌われる投球術」習得で先発枠争いでの生き残りを狙っている。

 今季プロ3年目を迎える右腕は昨季自身初となる10勝をマーク。チーム内では則本(11勝)に次ぐ勝ち星を挙げる活躍で楽天のリーグ3位に貢献した。

 今季も先発陣の柱として期待がかかるが、本人は「まだたった1年(2桁)勝っただけですから」と謙虚そのもの。それどころか「昨年は自分で勝てた(試合)というのは実は少ない。みんなに勝ちをつけてもらったという意識が強いので」と昨季成績に満足はしていないという。

 背景には勝ち星の数以上に自身の「投球内容」の物足りなさがある。

「例えば則本さんのように、自分のやれることをやったら勝てる、というような能力が僕にはまだない。やっぱり先発ならもう少し相手を支配できるような投球を見せないと」

 そこで本人が今季心がけているのが「相手に嫌われる投球」だという。

「僕のストレートはもともと速くない。せいぜい130キロ超ぐらい。速さを求めたところで出ないんですよ(苦笑)。だからその中でバッターに嫌だな、と思わせる投球を追求しないといけない。直球、変化球を含めすべての球ですが、そのための課題は無限にある。その精度を上げてシーズンに臨みたいです」

 楽天の先発陣は今季も豪華絢爛。則本、岸、田中将、涌井のベテラン勢を筆頭に、昨季9勝の左腕・早川や西口ら若手先発陣も限られた枠を狙う。競争は激しさを増すばかりだが「ハナから負ける気はないですけど、まずはやっぱり先発枠の6人目までに入ること。自分でそのポジションを獲って、勝ち星を積み上げていきたい」と滝中。

 昨季は開幕直後の田中将の故障により先発最後の枠を奪取。そのまま先発を死守した運もあるだけに…。ライバルを「迎え撃つ」今季は昨季以上に期待が持てるか。