〝球界のフェルスタッペン〟となれるか。阪神のドラフト3位左腕・桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)の評価が急上昇中だ。20日に行われた練習試合・中日戦(宜野座)の3回から2番手として対外試合デビュー登板を果たすと、1回を3者凡退に抑える好投。最速148キロの直球にスライダー、ツーシーム、チェンジアップ、フォークなどの多彩な変化球も織り交ぜ、相手打者を寄せつけない完成度の高い投球内容を披露した。
満点に近い初陣を「自分の投球はできましたし、左打者へのインコースも意識して投げることができた」と笑顔で振り返った桐敷を矢野監督もベタ褒め。「あれぐらいやってくれるとは思っていたしビックリはしていない。左でも右でも抑えられるし、抑え方も中身がしっかりしている。先発でも中継ぎでも、どこでも使える」と目を細めた。
桐敷の趣味はF1をはじめとしたモータースポーツ観戦。2021年シーズンのF1最終戦・アブダビGPもスマホで観戦していたそうだが、同レースでは直近7年で6度ワールドチャンピオンに輝いていたルイス・ハミルトン(37=メルセデス)を、24歳の若手ドライバー、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が最終ラップで逆転し、同年のワールドチャンピオンにも輝く劇的な展開となった。桐敷も「ホンダを応援していたので本当に驚きましたし、うれしかったです。あんな展開あるのかと」と目を輝かせる。異業種ながら、同世代の若手選手による痛快なアップセットは、背番号47を大いに刺激したという。
桐敷は3位指名ということもあり、入団前の注目度がそこまで高いわけではなかった。開幕一軍入りを争うチーム内の競争においても、新人王レースにおいても決して〝ポールポジション〟から野球人生をスタートさせたわけではない。だが、2022年のシーズンが終わった時には…。トップでチェッカーフラッグを受けられるか。












