大量選出なるか――。侍ジャパンの栗山英樹監督(60)が6日に阪神の沖縄・宜野座キャンプを訪れ、矢野監督と30分ほど話し込んだ。来月5、6日には台湾との強化試合が組まれており、来年3月にはWBCも開催される予定。昨夏の東京五輪では阪神から梅野隆太郎捕手(30)、岩崎優投手(30)、青柳晃洋投手(27)の3人が選ばれて金メダルに貢献した。虎の指揮官は「去年も隆と優とヤギが五輪に行ったけど、日本球界のためにも、個人の野球人生のためにもなる。選ばれる選手がどんどん出てきたらいい」と自軍からの何人も代表に選ばれることを期待している。

 そのためにも岩崎と青柳の2投手には〝やってほしいこと〟があると代表関係者は言う。

「プロ野球選手なら全員が侍ジャパンを目指してほしいと思うし、それが球界のレベルアップに間違いなくつながる。岩崎や青柳は、ドラフト上位入団ではない。そういう選手でも今のチームでチャンスをつかめば、誰にも(代表の)門戸は開かれているということになる。東京五輪に出場した彼らから、これだけいい経験ができるという話をどんどんしてほしい」

 岩崎は国士館大から2013年ドラフト6位、青柳は帝京大から15年ドラフト5位でプロの世界に飛び込んできた。田中将大(楽天)や坂本勇人(巨人)といった常連組で、プロ入り前から世代のトップランカーの面々もさることながら、虎の2投手のような「叩き上げ」の例が増えれば、建前論抜きで侍ジャパンが「全プロ野球選手の目標になる」というわけだ。

 12年に代表が常設化され、今年で10年目。もちろん代表入りを実現するためには、今いる場所で自分の価値を高め続けるしかない。ただ、それをなし得た岩崎と青柳にはノウハウがある。虎の金メダル戦士には今後の選手生活の中で「侍ジャパンの伝道師役」としてのミッションが新たに加わることになりそうだ。