DDTのKO―D無差別級王者に君臨する竹下幸之介(26)が「2021年度プロレス大賞」で敢闘賞に輝いた。高校在学中の2013年度に受賞した新人賞以来、8年ぶりのプロレス大賞受賞で、しかも22年は自身にとってデビュー10周年の節目。かねて〝メジャー挑戦〟を公言していた逸材が、いよいよ本格的に対世界を見据えている。
――昨年を振り返って
竹下 2020年は個人的にもしんどい時期だったんです。ケガとかも多くて。なので20年末に「21年は動く年にしよう」と決めて年を越したんです。それで会社にも言わず独断でAEWに連絡を取ったんですけど。
――21年4月にAEW参戦が実現した
竹下 それで一気に流れが変わったというか。実際に試合して、ダークマッチながらも評価されたのが自信になりましたし。8月にKO―D無差別も取って、防衛戦もD王GP決勝も納得のいく試合で21年は終われたと思います。
――3月20日の東京・両国国技館大会では遠藤哲哉とのV3戦を控える
竹下 僕はDDT旗揚げ15周年の日本武道館大会でデビューして、20周年記念のさいたまスーパーアリーナでHARASHIMAさんに勝って王者になってるんです。(3月20日の)25周年の大会で次は王者として対戦相手を迎える立場になって…。歩いてきた道の集大成になるのかなと思ってます。シーズン1の最終回みたいなふうにとらえてもいいのかなと。恩返しも含めて、10年やってきたものを全て出そうと思ってます。
――区切りの試合に
竹下 お客さんも選手もみんな思ってるでしょうけど、10年でDDTという中では一つやり切った部分があるんですよね。でも、僕はDDTの人間としてその先を見せないといけない。そこには期待してほしいかなと。
――具体的には
竹下 世界は広いですからね。今年はAEWでテレビショー、そこを狙って。チャンスさえあればトップ戦線に絡んでいけると思うので。KO―Dの王者として行ってもいいと思うので、米国でタイトルマッチするぐらいの心持ちではいます。
――一番戦いたい相手は
竹下 やっぱりケニー・オメガでしょうね。DDTで見ていたカードが、数年前では考えられない米国のデカい会場で見せられたら一番夢があるかなって思います。
――AEWには元WWE戦士も多数参戦中だ
竹下 クリス・ジェリコとかもちろん試合はしたいですけど、今は毎月のように大物が上がってきている。時空を超えたドリームカードが実現する可能性も大なので。
――デビュー前にはWWE挑戦の希望もあった
竹下 正直言うと、WWEには関心度が薄れてしまってますね。あの時は「メジャーリーグ」がWWEしかなかったので。間違いなく今、プロレスラーとして魅力的なのはAEWでしょうね。
――ともあれ、対世界が大きなテーマになる
竹下(大リーグ・エンゼルスの投手)大谷翔平さんの活躍が、一番刺激になりました。日本人はフィジカルで普通に海外の選手と戦える時代にきている。プロレスでは僕がそれを見せていきたい。結構負けないと思いますけどね。デッドリフトは250キロがベストでしたから。DDTだけでなく、プロレス界の本当のトップとして先導したい。海外、メジャーリーグでの活躍は、僕自身としてもDDTとしてもブランド力を上げるために必要なので。動いていこうと思ってます。
【後楽園大会で表彰式】竹下の表彰は1月30日の後楽園ホール大会前に行われた。リング上でトロフィーと表彰状を授与した東京スポーツ新聞社・酒井修代表取締役社長は「非凡なセンスを存分に発揮し、DDTの発展に尽力した。新人賞に続く受賞はプロレス界の将来を担う存在であるという証左」と称賛。「高校生の時以来ですね」と声をかけられた竹下は「はい、覚えてます」と満面の笑みで、表彰後はユニット「サウナカミーナ」のメンバーたちから祝福を受けた。
☆たけした・こうのすけ 1995年5月29日生まれ。大阪市出身。2012年8月18日のDDT日本武道館大会でエル・ジェネリコ(現WWEのサミ・ゼイン)相手にデビュー。現役高校生レスラーとして注目を集める。16年5月には21歳でKO―D無差別級王座を最年少戴冠。同王座最多防衛記録「V11」も保持し、21年8月に5度目の戴冠を果たした。得意技はPlus Ultra。187センチ、105キロ。












