ベテラン勢の危機感がハンパない。今季は7年ぶりのBクラスに沈んだソフトバンクで、自主トレ事情に如実な変化が表れている。

 年明けの自主トレは、気心の知れたチームメートとグループになって行うのが最近のトレンド。ときにはチームの垣根を越えて、ライバル球団の選手と合体することもある。だが、ソフトバンクでは23日に現状維持の年俸4億6000万円プラス出来高払いで契約更改を済ませた守護神の森唯斗投手(29)を筆頭に、自主トレとの向き合い方を変えてきている。

 森は例年通りに後輩投手を引き連れていく予定だが「自分が一番やらないといけないと思っている。手を抜いている人がいたら福岡に返してやろうかなと思ってます。それくらい自分にもプレッシャーをかけてやらないといけない。自分のためにも」と〝自分第一〟を掲げ、手ぬるい姿を見せた若手は〝強制送還〟することを予告した。今季は左ヒジの腫れの影響から30試合の登板にとどまり、新人イヤーからの50試合登板が7年連続で途切れただけに危機感を募らせているのだろう。

 栗原ら若手野手を率いる中村晃も例年の遠方での〝合宿形式〟をやめて福岡市内での実施を選択した。「(合同練習後に自らが)打ちたいと思えばドームで打てる。隠れて練習もできる」との理由からだ。今宮にいたっては「来年にかけないといけない。教えるというか、自分の時間を割いてまでというのは作れないと思った。自分のやりたいことをやって1日を終えたい」と〝チーム〟を解散した。

 ベテランが自らの経験を若手に還元することも大事だが、後輩の世話を焼いて足をすくわれては本末転倒。悔しさを味わった主力勢が復活を遂げれば、チームにとっては〝最大の補強〟になるはずだ。

=金額は推定=