野球の国際大会「WBC」では真剣勝負だからこそのドラマも生まれている。
1次ラウンドD組では2度目の出場となったニカラグア共和国が7日(日本時間8日)、オランダを相手に同点の8回にダウンズ(ソフトバンク)の2ランで勝ち越しに成功。6回途中から無失点投球を続けていたA・オバンド投手(27)も9回二死とし、WBC初勝利まであとアウト1つまで迫った。
しかし、中前打、左翼への二塁打で二、三塁のピンチを招き、アルビーズに投じた初球は右中間へ…。オバンドは棒立ち状態で打球の行方を見届けたが、無情にもフェンスを越えるとそのままマウンドに崩れ落ちた。
喜びを爆発させるオランダのナインとは対照的に右腕は意気消沈。ショックのあまり、もはや自力で立ち上がることもできなくなったオバンドの周りには仲間たちが駆け寄り、両脇を抱え上げられ、寄り添われながらダッグアウトに引き揚げていった。
この光景を、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「ニカラグアの選手たちは試合を台無しにしたチームメートに素晴らしい行動を見せた」と報道。「オバンドは壊滅的なミスをした後、チームメートたちに慰められた。何人かは文字通り彼をマウンドから抱え上げ、フィールドの外まで付き添った。選手が致命的なミスを犯したチームメートを慰める光景は珍しくないが、救援投手の場合は通常、ベンチに戻ってから行われる」とナインの行動をたたえた。
ニカラグアは初戦のドミニカ共和国戦に3―12で完敗を喫し、この日は3―4で惜敗。連敗スタートで苦しい状況に追い込まれている。












