〝ニューヨークの声〟が、またやらかした。ヤンキースの系列放送局「YESネットワーク」でヤンキース戦の実況を務め、名物アナウンサーとして知られるマイケル・ケイ氏(64)が問題発言を口にし、再び周囲のひんしゅくを買っている。

 事の起こりは3日(日本時間4日)にトロントで行われた敵地ブルージェイズ4連戦でヤンキースがスイープされ、屈辱の4連敗を喫した直後。これでヤンキースがブルージェイズにア・リーグ東地区首位の座を明け渡したにもかかわらず、ケイ氏は「トロントは首位チームではない」とぶちまけ、明らかに〝負け惜しみ〟としか思えないような言葉を言い放ってしまったのだ。当然のように、ケイ氏の発言がトロントの現地メディアとブルージェイズファンの怒りに火をつけ、今も大炎上している。

 ケイ氏は「もしかしたら言い方が悪かったのかもしれない」と釈明。ヤンキースがブルージェイズの得失点差を上回っているという〝謎の根拠〟を基に「それが『真の首位ではない』という意味だった」(ケイ氏)とも述べているが、もはや苦しい弁明にしか聞こえず逆に火に油を注ぐ結果となっている。

マイケル・ケイ氏(2005年)
マイケル・ケイ氏(2005年)

 これを受け、トロントの放送局「スポーツネット」に所属するアナウンサー、ジェイミー・キャンベル氏も至極当然のごとく即座に反論。同局の番組内で〝スイープ〟の象徴である箒(ほうき)を手にしながら皮肉たっぷりに煽り返すと、ネット上では「よくぞ言った」とブルージェイズファンが大喝采となり、ケイ氏は一気にバッシングの対象となってしまった。

 一方のケイ氏は今もその火消しに奔走中だ。米メディア「ニューヨーク・ポスト」によれば、ケイ氏はヤンキースの元レジェンドで2023年からブルージェイズの首脳陣としてらつ腕を振るっているドン・マッティングリーベンチコーチ(64)にわざわざコンタクトを取り「何とかトロントの人たちに真意を伝えてほしい」と頭を下げたという。ブルージェイズのキャンベル監督にもメッセージを送って〝和解〟を図り「何とか分かってもらえた」(ケイ氏)というが、ブルージェイズファンを含めたトロント周辺の反応は冷淡なままだ。
 
 今回の騒動で疲労困憊モードになっているケイ氏は、同メディアに「俺はただのヤンキース好きなアナウンサー」「傷ついた変人なんだ」などと繰り返しているものの、言い逃れにしか聞こえず、さすがに多くの人たちからの理解は得られていない。

 過去にはメッツファンを「無知な愚か者たち」と罵倒したこともあるなど〝失言王〟の異名を持つケイ氏。21日(同22日)から再びトロントで行われる両軍の直接対決3連戦で、波紋が広がる可能性もありそうだ。