西武は21日の巨人戦(東京ドーム)に2―5と逆転負け。2連敗で交流戦成績を9勝8敗とし、首位・日本ハムとのゲーム差が4・5に開いた。

 勝負のアヤとなったのは、2―0のリードで迎えた7回の継投場面だった。表の攻撃で二死一、三塁と追加点のチャンスをつくった西武ベンチは、代打攻勢に出た。

 まず8番・仲田に代えて代打・セデーニョを送り、ネクストサークルには通算481本塁打のベテラン・中村剛也内野手(41)が準備を開始した。セデーニョがつなげば、そこまで6回78球2安打無失点と巨人打線を牛耳っていた9番・与座海人投手(29)にも代打・中村剛を送る二段構えだった。

 しかし、セデーニョがあっけなく遊ゴロに倒れこの得点機はついえた。この状況で西武ベンチに普段は見られない迷いが見えた。6回までわずか78球、ストライクゾーンを立体的に使いフォームでも緩急をつけ、巨人打線を翻ろうしていた与座は7回も続投する構えで、味方の攻撃中も準備を進めていた。しかし、ベンチからマウンドに向かったのは、与座ではなくセットアッパーの甲斐野央投手(28)だった。

 甲斐野はマウンドに向かいながらも、ベンチ方向に振り向き、一端ベンチに戻りかける場面も…。その時ベンチでは西口監督と豊田投手コーチがこの場面の継投について確認作業をしている状況だった。

 結局、そのまま与座に代わって2番手でマウンドに上がった甲斐野が、代打・増田陸の逆転3ランを含む4安打2四球5失点で西武は逃げ切りに失敗した。

 試合後、西口監督は継投場面を問われ「まあ、何かあったんでしょうね。でも、ここはね、甲斐野で行く気でいたんでね、託していきました」と敗戦の責任を自ら背負った。

 プロ野球記録にあと1と迫っていた連続ホールドポイント記録が16試合で途切れ、敗戦投手となった甲斐野は「僕が抑えたらよかっただけなので、僕のミス。準備もしっかりできていたし、パフォーマンス自体も全然問題なかった。ストライクとボールがはっきりしていて、すごく甘い球だったので、自分の実力不足です」とコメント。勝ちを消してしまった与座に詫びながらも、自らの失投を潔く反省していた。

 西武にとってはDHのないセ・リーグ本拠地でベンチワークが乱れた悔しい1敗となった。