正真正銘のエースだ。ドジャース・山本由伸投手(26)が20日(日本時間21日)のダイヤモンドバックス戦に先発。中5日の登板でメジャーで自己最多となる110球を投げ、7回をわずか1安打、無失点の熱投を見せた。

 5万人超のスタンディングオベーションがすべてを物語っていた。9個目の三振を奪い、スコアボードに「0」だけを並べた山本は雄たけびを上げ、大きく息を吐きだした。7回の先頭打者に安打を許すまでノーヒットノーラン投球。4連敗中だったチームでは計32失点と投手陣が崩壊し、焼け石に水状態…。降板後に同点に追いつかれ、今季6勝目はお預けとなったが、延長10回にサヨナラ勝ちを決めた原動力は山本の圧巻投球だった。

 スネル、グラスノー、佐々木を欠く先発陣にあって連敗を止めるまさにエースの働きぶり。山本は「とにかく今日の勝利に貢献できたことがすごくうれしい」とクールだったが、ロバーツ監督も「彼はエースだ」と認めた。

 手厳しい米メディアも文句なしだ。スポーツ専門サイト「アスレチック」では「ドジャースが投じた3億2500万ドル(約465億円=契約時)にふさわしいパフォーマンスを見せた」と絶賛。さらに、離脱中の前出3投手の名前を挙げた上で「過去2年間で3人に3億2500万ドルを費やしている。しかし、12年契約で同じ総額の契約をした山本こそ総合的に投資効果が最も高い選手に見える」とベタ褒めだった。

 また、MLB公式サイトも「山本はドジャースのローテーションを安定させる柱になっている。今季のチームでは先発が6イニング以上投げたのは12度だが、そのうちの6度を山本が担っている」と評した。この日の登板中の援護はわずか1点。投打の歯車がかみ合えば、自身の白星も量産していけそうだ。