第106回全国高校野球選手権大会の第2日(8日)第2試合は、3年ぶり3度目出場の小松大谷(石川)が4年連続10度目出場の明豊(大分)を8―4で下し、春夏通じて甲子園初勝利をつかみ取った。

 ヒーローとなったのは田西称内野手(2年)だ。初回に3点を先制しながら、その裏に同点に追いつかれた。1点を勝ち越さた直後の7回無死一、二塁の好機で田西が中間へ値千金の2点適時三塁打を放ち、逆転に成功。勢いづいた打線は続く東野主将(3年)の右前適時打で1点を加点した。

 さらに8回二死一、三塁ではまたも田西、東野の連続適時打で2点をもぎ取り、試合を決めた。結局、打線は計16安打を放って圧倒し、相手投手陣を打ち崩した。

 お立ち台に上がった田西は「1つ勝って学校の歴史を変えようとみんなで話していた。まずは1つ勝ててホッとしています」と喜んだ。

 打撃について「前半2打席三振していたので、もっとしぶとくやっていかないと勝てないと思った。投手もずっと粘っていたので、何とか楽にさせたかったので、助けられて本当に良かった。(塁上を)走っている時の甲子園の歓声は凄かったです」と笑顔で汗を拭った。

 西野監督も「チーム打率(2割7分3厘)を見れば分かるように打てるチームではない。明豊の投手陣にここまで打てるのはうれしい誤算です」と甲子園常連校の明豊に猛打を振るった打線に最敬礼した。

 石川県勢の夏の甲子園勝利は2019年の星稜以来、5年ぶり。地元は能登半島地震で甚大な被害を受けたが、田西は「やっぱり震災もあって、いろんな人に勇気や元気を与えられたかなと思うので、次の試合も集中して、勝ちを届けて、元気を与えます」と意気込んだ。

小松大谷・西野貴裕監督
小松大谷・西野貴裕監督