元世界ランキング1位でメジャー通算2勝のグレッグ・ノーマン(67)が、自身のSNSを通じてCEOを務めるサウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」の優位性をアピールしている。

 今週は新ツアー米本土初開催となる第2戦が6月30日~7月2日に行われ、通算13アンダーでブランデン・グレース(南アフリカ)が個人戦で優勝。賞金400万ドル(約5億4000万円)をゲットした。日本勢は香妻陣一朗が通算6アンダーの6位で、賞金80万ドル(約1億1000万円)を獲得。稲森佑貴は通算1アンダーの11位、谷原秀人(いずれも国際スポーツ振興協会)は通算イーブンパーの16位、木下稜介(ハートランド)は通算3オーバー23位だった。

 そんな一戦が行われている最中にノーマンは、自身のSNSで同週に行われている米ツアー「ジョンディア・クラシック」と欧州ツアー「アイルランドオープン」の選手層を比較した数字を提示。新ツアーは世界ランキング100位以内が21人に対し、米ツアーは9人、欧州ツアーは11人とした。過去50回のメジャー優勝者のうち17人が出場し、過去24回のメジャー優勝者のうち10人が出場しているのは、今週の米欧両ツアーより多いとの結果を示した。

 今週の新ツアーには、ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボー、フィル・ミケルソン(すべて米国)といったメジャーチャンピオンが出場。一方の米ツアーはトップ選手が集まりにくい週だったため、単純比較とはいかなそうだが、ノーマンは高額賞金だけではない選手層の厚さを誇示したかったようだ。新ツアー第3戦から米欧両ツアーで活躍するポール・ケーシー(英国)の参戦が決まり、さらに〝移籍組〟は増えていくのだろうか。