東京五輪の陸上男子競歩20キロ(5日、札幌大通公園発着)に出場するトム・ボスワーズ(31=英国)が札幌会場について「刑務所のようだ」と主張し、国際オリンピック委員会(IOC)を非難したと、英紙「デーリー・メール」が伝えている。

 同紙によると、男女マラソンや競歩が行われる札幌入りしたボスワーズは現地で提供されるアスリートの食事に関して自身の公式SNSを更新し「刑務所のようだ」と指摘。カフェテリアを「汗まみれの学校の食堂」と称するなど、クレームを付けた上でIOCに対して、アスリートにもっと焦点を当てるように要求したという。

「チャンスはありますか。レースの週に私たちは食べ物を手に入れることができますか?」「食事のように? 冷たいおかゆ、蒸した玉ねぎ、または部分的に調理されたパスタではありませんか? これが〝スポーツの頂点〟です。札幌は刑務所のように感じます」と、同地で提供されている食事の動画も公開した。

 同紙は「ボスワースは、現在の食事の選択がプロのスポーツ選手には不十分であると明確に感じている」と報道した。すでにボスワーズのツイートは削除されてしまったが、こうした選手のつぶやきに「それを聞いたりしてがっかりしました!」との声がある一方、反発する声も出ている。

「『刑務所のように』と表現することは侮辱的です。日本は、最も困難な状況の中でオリンピックを開催するために最善を尽くしています。食べ物に問題がある場合はソーシャルメディアに不快なコメントを投稿するのではなく、地元のスタッフに何かを言ってみませんか?」と真っ当な声も書き込まれていたが、改善されるのだろうか。