陸上男子100メートルで日本初の9秒台をマークした桐生祥秀(24=日本生命)が11日、横浜市内で行われた「Go Find YOKOHAMA トーク&デモンストレーション」に出席した。

 横浜市を舞台にしたキャンペーンのアンバサダーに就任した桐生は、司会者から同市は坂道が多いことを伝えられると「坂で(ダッシュなどの)練習するし、さっきも楽屋でいい坂あるよと言われた(笑い)」と明かした。この日は横浜をイメージした青のジャージで登場し「この格好でどこか走れるところに行きたいなと。ぜひイベントにしたい」と意欲的だった。

 桐生の出身地である滋賀・彦根市と横浜市には意外な共通点がある。幕末期に彦根藩主だった井伊直弼が横浜の港を整備するよう幕府へ進言。これによって横浜が国際観光都市に発展し、イベント担当者も「横浜市にとって井伊直弼さんには本当に感謝しているんです」と熱弁していた。

 そんな井伊直弼の銅像が設置されている掃部山(かもんやま)公園は標高40メートルに位置しており、そこに続く紅葉坂が〝ダッシュポイント〟として紹介されると「やっぱりいい景色のところは飽きない。走ってて右見て左見ていい景色だとなんか楽しい」と興味津々だった。

 また、横浜中華街に憧れを抱きつつも「まだ行ったことなくて。ちょっと前に門の前まで行って人多いなと思って帰ったことがある。ちょうど土日で人が混んでたので…」と話し、〝リベンジ〟の機会を狙っていた。

「Go Find YOKOHAMA ラン&ウォークキャンペーン ~横浜新発見~」は、GPS機能を搭載したスマートフォンアプリ「DISTRICT(ディストリクト)」を活用し、制限時間内に横浜市内の観光名所や地域おすすめスポットに設置されたアプリ上のチェックポイントを走ったり、歩いたりしながら巡る期間限定のイベント。チェックポイントで「チャレンジ(課題)」をクリアするとポイントを獲得し、横浜ゆかりの商品が抽選で当たるチャンスやお得な情報を入手できる。実施期間は12月1日から来年3月末までを予定している。