スペイン1部ヘタフェのU―24日本代表MF久保建英(19)を同国メディアが大絶賛した。

 久保は21日、ホームのエルチェ戦で7試合ぶりに先発出場。前半から果敢に攻め込むなど、好プレーを見せた。そして0―1で迎えた後半15分には、左サイドを突破し、中央にグラウンダーのクロスを送ると、FWエネス・ウナル(23)が同点弾をマーク。後半27分に交代した久保のアシストで1―1の引き分けに持ち込んだ。

 スペイン紙「アス」は「並外れた才能。これが久保だ」との見出しを付けて「日本人は今回、決定的なパフォーマンスで(監督のホセ)ボルダラス(57)を安心させた。ヘタフェにとって非常に有益なプレーだった」とし、久保の働きで残留を争うライバルに勝ち点3を与えなかったことを高く評価した。

 また同紙は「久保が混沌からヘタフェを救う」と題した記事で「ヘタフェは少なくとも混乱を回避した。その朗報の中で久保がかなりの比重を占めている。日本人は6試合連続でベンチスタートとなった後に先発し、驚くべき高さのプレーを見せ、70分後に交代したとき、拍手喝采を浴びた」と伝えている。

 今回は負傷者が続出したチーム事情もあっての先発復帰だったが、貴重な同点ゴールに絡むなど結果を出し、猛アピール。ここから巻き返しなるか。