アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント開幕を前に、韓国で〝日韓決戦〟ムード高まっている。

 今季のACL決勝トーナメント1回戦が東地区で14、15日に開催される。1次リーグを突破した東地区8チームのうち韓国勢が4チーム、日本勢が3チームのため、韓国では日韓対決の構図で盛り上がりを見せている。

 韓国のスポーツ専門放送局「スポTV」は「Kリーグのプライドがかかった試合だ」としたうえで「今年のACLに出場した蔚山、全北、大邱、浦項は16強進出に成功した。決勝トーナメント1回戦では、蔚山と全北がホームでそれぞれ日本の川崎、タイのパトゥムと対戦、大邱と浦項は日本遠征でそれぞれ名古屋とセレッソを相手する」と紹介した。

 そして「新型コロナウイルス禍の影響でホームアンドアウェーではなく、一発勝負で行われる。そして、東アジアの準々決勝と準決勝は来る10月に17、20日に韓国の全州で集中開催される予定だ。韓国チームは今回勝てば決勝進出へ向けて有利に戦うことができる」とこの先は韓国勢がホームで戦えるため、今大会は大きな期待が集まっているとした。

 決勝トーナメント1回戦での注目ポイントを挙げ「KリーグとJリーグの首位対決だ」と蔚山―川崎戦に注目。川崎の警戒すべき選手として「昨季のJリーグ最優秀GKに選ばれた韓国代表のGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)が率いる守備陣がリーグ最少失点と安定している」と指摘した。

 日本勢は韓国の壁を打ち破れるか。