J1横浜Mは3日、大島秀夫監督の解任を発表し、横浜市内で中山昭宏社長と鈴木健仁スポーティングダイレクター(SD)が会見した。

 チームは昨季に2度の監督交代、一時はJ1最下位に沈むなど苦しい一年だった。昨年6月にはヘッドコーチから昇格した大島監督の手腕で、同15位に立て直した。しかし、2月から開幕したJ1百年構想リーグの地域リーグラウンドでも、東地区で10チーム中7位と苦戦を強いられた。

 昨年11月には百年構想リーグに加え、2026―27シーズンも監督の続投を発表していた。鈴木SDは、大島監督と降格がない今季の始めに「結果を優先せずに26―27シーズンにつなげてほしいということ。それから、マリノスの攻撃的なフットボール、攻守にアグレッシブにゴールを目指し、ピッチで選手が躍動し、見ている方の心に響くようなフットボールを展開してほしいという話を共有した」とすり合わせを行っていた。

 しかし、29年クラブW杯出場の目標を掲げる中で「その中で選手、スタッフが今のフットボールを続けていけば、必ず目標に近づけるというふうに、シーズンを積み上げを感じられたかいうところで、非常に厳しいシーズンになったなというところで今回の決断に至った」と説明。監督には2日に解任を伝えたという。

 今後招へいする新監督の選定基準について、鈴木SDは「国籍も定めず、いろいろな可能性を広げながら決めていきたい」と示した。さらに「自分の中では監督経験はあまりというか、なくても素質があればと思っていたこともある。経験が邪魔することもあると思うし。ただ、マリノスという大きなクラブで監督を近くで見ていて、相当なプレッシャーだし、その中で勝っていかなければいけないとなると、監督の経験、実績は絶対に必要だと思う」とこれまでの選定基準も見直していく構えだ。

 Jリーグ発足から一度も降格経験がない名門は、復活に向けて試練を乗り越えられるか。