レジェンド招へいの狙いとは――。日本代表は優勝を目標に掲げ、北中米W杯(11日開幕)に臨む。2021年東京五輪、22年カタールW杯に続いて、大舞台を前にした森保一監督(57)を盟友の元日本代表FW武田修宏氏(59=本紙評論家)が直撃した。夢コラボの後編では、W杯直前に就任した元日本代表MF中村俊輔コーチ(47)への期待を指揮官が熱弁。さらに、気になる自身の今後などについても語り尽くした。

 武田氏(以下武田)コンディショニングという意味では、キャンプ地選びも大事だった

 森保監督(以下森保)ベースキャンプ地はオンザピッチ、オフザピッチの快適さを考え、ナッシュビルに決めました。事前キャンプ地のモンテレイは第2戦の地を知ることと、暑さ対策。ダラスは暑いが、空調が効いているドームで試合ができる。暑さ対策は必要ない。ダラスのキャンプは移動が少ないと考えられるが、屋外は暑すぎて練習の質が上げられない。それにナッシュビルは日本人をすごく受け入れようと、地域を挙げて応援してくれています。

 武田 W杯直前に俊輔コーチが入閣した

 森保 PKの部分でテクニカルコーチにデータを取ってもらって、すでにいろんなことをまとめてもらっている。前田(遼一)コーチと下田(崇)コーチとは違うセットプレーの関わり方をしてもらって、より全てのポイントを突き詰めて勝つ可能性を上げるために呼びました。

入閣した中村俊輔コーチ
入閣した中村俊輔コーチ

 武田 簡単ではないが、FKからの得点増も期待できそうだ

 森保(セットプレーは)前田コーチを中心にやってもらっているが、俊輔の持ってる経験で、ひょっとしたらプラスのアイデアがあったりとか、選手に対しても、その経験値で短期間でも何かプラスになることを働きかけてくれるかもしれません。何よりも「シュンさんに、あの一言をかけてもらったから、これを決められる」とか「これもできる」など、自信につながったりというのはある。データ的には見えないが、チームにとって大きい力になるでしょう。

 武田 4年前は9番(センターFWなど本格派ストライカー)がいないという話をしたけど、点を取るという部分ではどうかな

 森保 武田さんみたいな9番がいればいいですけどね(笑い)。9番に関しては、世界の屈強なディフェンスをこじ開けて点を取れる選手も出てきています。(上田)綺世(フェイエノールト)は(オランダ1部リーグで)得点王になった。フィニッシャーとなれる選手が何人もいるし、点を取るために(3月の)スコットランド戦みたいに9番を2人置いて、2トップにして点を取りにいったりとか、いろいろな選択ができる選手層になっています。

 武田 7年間続けてきたからこそ、できることがある

 森保 そういうことは考えていました。過去の4年間を蓄積しつつ、オプションが広がってきているので、これは本当に長くやらせていただいたことで、こういう戦い方ができるようになってきた。今回やらせていただいたことは検証してもらって、メリットもあればデメリットもあったと思います。

 武田 W杯後は考えているのか

 森保 サッカーに携わっていくということは考えています。日本のサッカー発展のためという気持ちでは仕事がしたい。今回のW杯で優勝を目標にしているが、あくまでダークホース。未来の日本のサッカーは、本命で優勝を狙えると信じているし、そのために自分ができることを、やっていきたいです。それが現場なのか、現場外なのかは分からないですね。