決断の裏に信念あり――。日本代表の森保一監督(57)が27日、都内で行われた会見に出席し、異例の短期契約を引き受けた心境などを語った。

 2期8年務めた森保監督は来年1~2月のアジアカップ(サウジアラビア)まで続投し、来年3月の親善試合から2028年ロサンゼルス五輪出場を目指すU-21日本代表を率いる大岩剛監督が兼任で引き継ぐ。前例なき形について、会見に同席した宮本恒靖会長は「アジアで結果を出せる監督は誰だという観点を重要視した」と説明する一方で「新しい空気」の必要性も強調した。

 JFAにとって都合の良い条件をつきつけられても、指揮官の心によどみはない。「オファーを受けて、自分がやるかやらないかを決めただけ。私自身、いただいた話に納得してやらせてもらう。どんな結果を出しても先がないことにモチベーションは左右されない。与えられた役割の中で全力を尽くしたい」。

 というのも、日本人路線が強化に必要という揺るがない思いあるから。かつて取材に対し「日本人をメンタリティー的にわかっていて、歴史も踏まえて次に向かっていく、積み上げていけるのが日本人かなと思う」と強調した上で、自らの経験も披露した。

「自分は前回(カタールW杯)出た時、過去6大会全部調べて、その中での成果と課題を自分なりに整理して、(歴代代表監督の)岡田(武史)さんや西野(朗)さんから経験を話していただき、(フィリップ)トルシエさん、(アルベルト)ザッケローニさん、いろいろな方々にお話を聞いたりするのも、おそらく日本人だから、そういう行動に出ていると思う」

 そんな中で宮本会長はこの日「日本人にとどめない、広い候補の中から選ぶ必要があると思って、そういった動きはしてきた」と外国人監督を検討したことを明かした。森保監督に固辞されていたら、再び方針が変わっていた可能性もありそうだが、指揮官のブレない思いでしっかり〝日本人のバトン〟がつながった。