サッカー日本代表の森保一監督が24日に都内で会見を行い、続投を決断した経緯を明かした。

 会見に先立ち、日本サッカー協会(JFA)は23日、森保一監督と来年1~2月のアジアカップ(サウジアラビア)まで契約を延長し、以降は2030年W杯までU―21日本代表の大岩剛監督が兼任でA代表指揮官を務めることを発表していた。

 森保監督は新たな契約期間中、親善試合を含め最大13試合で指揮を執ることになる。「私が新監督から13試合を奪うことになるかもしれないとは考えた」と葛藤があったことを打ち明けたうえで、「そこはJFAの宮本恒靖会長や山本昌邦技術委員長と話し合って、失うことにはならないとなった。W杯が終わってチームを崩してアジアカップを戦うよりも、継続でいくことがより勝つ確率を高めるという部分で判断をした」と続投の意義を力説した。

 さらに「今、我々が結果にこだわりながらやっていることを未来にバトンタッチできるように考えてやっていく。それを忘れなければ自然と次につながると思って、私自身整理を付けた」と心境を語った。

 この日の会見では宮本会長が新体制への〝継承〟を強調した。しかし、大岩監督へ何を継承したいか問われた森保監督は「特に具体的なものはない」と回答。「これまで世界一になるためにやってきたことを、大岩監督なりに抽出してもらって未来への積み上げにしてほしい」とその真意を説明。「夢フィールドのコーチングルームも隣にあるし、選手のやり取りという部分でも話をしている。それを継続しながら、次に生きるようなコミュニケーションを取っていきたい」と連携強化に意欲を見せた。

 変則的な監督交代の形となるが、日本サッカーのさらなる発展へ向け、まずは森保監督が「アジア制覇」という最後のミッションに挑む。