日本サッカー協会(JFA)は23日、都内で理事会を行い、日本代表の森保一監督(57)が来年1~2月のアジアカップ(サウジアラビア)まで半年限定で続投し、後任として来年3月から2028年ロサンゼルス五輪を目指すU―21日本代表の大岩剛監督(54)がA代表との兼任で就任すると発表した。元日本代表FW武田修宏氏(59)は、異例の契約形態となった背景について持論を展開。バトンを受け継ぐ大岩監督には期待を寄せた。
この日の理事会後、湯川和之専務理事が取材対応。24日に宮本恒靖会長、山本昌邦技術委員長、森保監督が会見を行うことを理由に、決定の経緯などは説明しなかった。一方で「理事会でかなりいろいろな意見があって、質疑応答もかなりあったということだけはお伝えさせていただく」と言及。具体的な内容には触れなかったが、代表監督の決議まではかなり議論があったようだ。
なぜこのような決定に至ったのか。武田氏は「僕が考えるに、北中米W杯でベスト32敗退が想定外だったのではないか。だから森保監督が、続けるか続けないか決めないまま終わってしまった。大岩監督にやってもらうにしても、ロス五輪へ向けて準備を進めていた中で、急にA代表監督を兼任するわけにはいかない。そういうドタバタがあって、森保監督につないでもらうことになったのでは」と推察した。
さらに、他の候補を調整しきれなかった側面もあるという。「鹿島の鬼木(達)監督も候補にあっただろうけど、在任中の引き抜きは難しいからね」。鬼木監督は2025年シーズンに鹿島を9年ぶりとなるJ1制覇に導いたのはもちろん、前任の川崎監督時代には、4度のJ1優勝を含む計7冠を獲得した。タイミングさえ合えば、日本屈指の名将を招へいして〝鬼木ジャパン〟が誕生していた可能性もあると指摘した。
ただ決まった以上、この路線で結果を残すしかない。武田氏は大岩監督について「鹿島でACL(アジアチャンピオンズリーグ)を勝っているし、U―23アジアカップで史上初の連覇(24、26年)やパリ五輪ベスト8など経験を積んでいる。マネジメントがうまい監督と聞いている。現役時代はセンターバックだし、ボランチだった森保監督より後ろのポジションだから、さらに広い視野でやってくれるのではないか。同じ静岡出身だしね」と期待した。
〝新指揮官〟は、森保監督が築いたチームを超えていかなければならない。当面のミッションであるロサンゼルス五輪に目を向ければ、アジア枠は前回の3・5から2に減少。兼任で着実に実績を残し、4年後のW杯で今度こそ日本に〝最高の景色〟を見せてもらいたいところだ。













