Jリーグが五輪開催中に“裏開催”できない事情

2020年03月17日 16時40分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で日程に苦慮するJリーグが、東京五輪期間の“裏開催”ができない事情とは――。

 4月3日からの公式戦再開を目指しているJリーグは、中断期間の長期化で今季の日程再編成に四苦八苦。すでに東京五輪開催に合わせ、J1は7月4、5日の第21節から8月14~16日の第22節まで約40日間のリーグ中断を予定しており、利用できる日程が極めて限られていることも大きく影響している。

 Jリーグの村井満チェアマン(60)は再開時期が大きくずれ込む場合には「五輪期間も併用することになる」と語っていたが、五輪中のリーグ戦開催はハードルが高いという。首都圏クラブは本拠地スタジアムが本番会場として使用されるほか、参加国に施設を提供するクラブもあり、通常開催は困難。さらに影響が大きいのは“露出”の問題だ。

 Jリーグの原博実副理事長(61)は「JリーグTV」内で「五輪のところに(試合を)入れると、クルーとか人が足りない。五輪期間中は全部そっちに駆り出される。テレビ局、制作会社の人がいない。準備する人、映す人がいない。これが大変」と問題点を指摘。試合中継ができないと「DAZN」と結んだ10年間で2100億円という巨額の放映権料も削減されるとあって、強行開催も難しい。

 実際、民放局関係者も「五輪は総動員態勢でスポーツ局以外からも助っ人が来るくらい、いっぱいいっぱい。制作会社も含めて人手はギリギリ」と語る。五輪は国を挙げての一大イベントだけに、大会期間中はJリーグ中継のために割けるスタッフがいないわけだ。

 五輪期間を活用せずに済む再開の“デッドライン”は4月中旬とみられているが、それ以上ずれ込めばJリーグは多くの難題に悩まされそうだ。